クライアントインタビュー(6ヶ月のビジネスセラピー)

クライアントインタビュー
桐谷晃司 × 大塚あやこ(ビリーフリセット協会 代表理事)

ビジネスセラピーを依頼した理由

桐谷
6ヶ月間のビジネスセラピーを受けた動機をお話いただけますか?
大塚
はい、これまでは心理コンサルタントとして活動をしてきて、オリジナルのメソッドを中心に、一般社団法人も2018年に立ち上げ、ビリーフリセット®︎協会としてオリジナルメソッドの講座でカウンセラー育成を行なってきました。
その中で、2020年はマーケティングの勉強をしていて、経営塾に入って学んでいたんですけどそこで自分の歩みが止まってしまったんですよね。学んだことを実践すればいいんだけど、なんか出来なくなってしまって、ピタリと足が止まってしまった。
協会も立ち上げているけど、実質のところは協会の名前だけあって、認定カウンセラーもいるけれど、動いていない。その人たちを何とかしないといけないのはあったけど、何をやっていいのかがわからなくなっちゃったんですよね。
だからといって、自分で何か描けるわけでもなく、いろんな意味で自分一人の限界を感じるようになってきたんです。自分で考える、プランする、ビジョンを描くということができなくなり、誰かの助けが欲しいと思っていました。けれど、ゴリゴリのマーケッターの人とは方向性的にも分野も違うし、スピリチュアル・心理の領域を扱える・わかる人であって欲しかったんです。単に売るのが得意な人ではなく、そこがわかった上でビジネスがわかっているという立ち位置である桐谷さんが、非常にドンピシャな感じがしたので、お願いすることにしました。
桐谷
ありがとうございます。
あやちゃんのケースは珍しいわけではなくて、一人である程度成功し、一つの完成形まで出来たけれど、これを次に【組織にするかどうか、大きくしていくかどうか】というところ、みんな迷うんだよね。
でも、あやちゃんは組織(チーム)にすること選択して、ビリーフリセット協会をもっと世の中の役に立つようにしたいとか、このムーブメントを広げていきたいという欲求のもとで、マーケティングをいろいろ学んだけれども、動けなくなったってことだよね。
大塚
そうですね。

創業者は「Why」を語り続ける必要がある

桐谷
第一講は、『なぜ(Why)やるのか』というところを、サイモンシネックのゴールデンサークルからスタートしたけど、半年間の振り返りをしてみてどうでしたか?
大塚
Whyに関しては自分の中ですごくちゃんとあって。
ただ、そこを語りたくても、非常にマニアックというか、皆さんに伝えるにはちょっと理解に苦しむような伝わり方もあるので、みんなの共感を呼べるようなコピーライティングに落とし込んで、それをどんどん伝えていく必要があるなと思いました。
これまでも伝えてきたつもりだけど、意外と伝わっていないなというようなことも、改めて実感しました。単に悩みを解決するようなカウンセラーなんだろうなって思っている人もいるかもしれないし、ビリーフリセット®️は悩み解決にいいツールと思っているかもしれないし。けれども、「そこじゃないんだよ」と伝えたい。「では、何なのか…?」が、言い切れていないっていうところがあって。
桐谷
そうそう。私も会社経営しているからわかるんだけど、意外と伝わってなかったんだなって。これ、キーポイントなのです。
大塚
とある認定カウンセラーに「あやさんのビジョンや、協会がどっちに向かっているのかを語って欲しい」と言われたんですね。私は「語ってるじゃん」と思ったんだけど、実際はあまり伝わってなかったということがそこで初めてわかりました。
桐谷
これって、砂漠に水を撒くように語り続けることが大事なんだよ。そこはやっぱり創業者の役割なんだよね。私は、ここを大事にしていて、みんなにもよく「旗を立てろ」って表現するんだよね。明確な旗を立てれば立てるほど、後が楽だから。
ただ、メンバーというのはね、その旗をすぐに忘れる。
大塚
そうみたい(笑)
桐谷
これは私の経験だけど、ひたすら砂漠に水を撒くように語り続けることを、徹底的にやった。だから、私の会社から19年間に12人の起業家が誕生した。
大塚
それはやっぱり、内部に対してですよね?
桐谷
そう。あやちゃんの場合は、クライアントと内部(講座の受講生や認定カウンセラー)がつながっている感じがするんだよね。クライアントが内部に昇格していく感じ。これがセッションの中で話をした、イノベーター理論なのです。あやちゃんの場合は2.5%のイノベーターが熱狂的な信者になっていくというケースがあって。そういう意味では、クライアントが内部になる流れなので、だからこそ余計に旗を語る必要があるのです。
大塚
やっぱり、そこが課題かな。

メソッド考案者相手にメソッドを実践したセッション

桐谷
僕はこの半年間の中で、あやちゃんにビリーフリセットをやったというのが、非常に楽しい経験だったんですけど、あのセッションの感想を話してもらっていいですか。
大塚
びっくりしました(笑)
セッションの中で話を掘っていったらビリーフが見つかり、「ビリーフリセットやりますか?」って言われたんですよね。それで「おぉー」と思って(笑)
ビリーフリセット®️協会の代表理事にねぇ…(笑)
桐谷
私もまさかビリーフリセット協会の代表理事長にビリーフリセットをやるだなんて(笑)
大塚
いい度胸してるなと思って(笑)
桐谷
度胸というか…感覚でわりと生きているから、あの時に何も考えていなかったんですけれど(笑)ビリーフリセットをやったことによって、あやちゃんが自分の作ったメソッドの素晴らしさを逆に体験・体感したことがよかったと思って。
大塚
うん、うん。スッキリしたもんね。やっぱりああやって、自分で考えるんじゃなくて、人がガイドして思考を導いてもらうっていい体験ですよね。
桐谷
やっぱり壁打ちって大事なのです。私はよく壁打ちをお勧めするんですけど。
自分の頭の中っていろんな妄想が起きたりするから、理路整然じゃないケースって多いのです。特にクリエイティブ系のこととか、未来形のことってモヤがかかってたりするんですよね。それをカウンセリングすることによって、理路整然と自分の中で組み立てることができるようになるので。壁打ちっていう言い方になるんですけど、やっぱりカウンセリングって大事ですよね。
大塚
そうそう。やはりDoingだけではなくて、Beingも見てもらえるというのが、ここに来た意味がありました。単なる経営相談だけなら、他にもいろいろいると思うけど、メンタル面の話も受けてもらえるというのが、価値だと思います。
組織・チームを作るというテーマから、他の事例も見せてもらって、先に予想図や未来図を語ってくれるようなところが、すごく有難いところだなって思いました
桐谷
ありがとうございます。
半年間、何もない経営者なんていなくて。みんなやっぱり波があります。新しいことにチャレンジしようとすると壁にみんなぶち当たるんでね。その中で誰かが伴走していると、エネルギーが上がりやすいのです。
経営者はひとりぼっちって言うじゃないですか。僕自身、30代は経営者として寂しさを感じていて。誰にも言えなかったし、わかってくれる人がいないと思い込んでいた。だから、そういうポジションの人が必要だなって、よくわかるんです。自分が欲しかったから、このサービスを立ち上げたし、自分が何回も落とし穴に落ちているから、落ちそうになるのも、落ちているのもわかる。それが今の価値になっていますね。