ファシリテーターの「在り方」キャリア実践コーチ養成講座 アドバンス 第1講を開催しました

セッションの「場」は、ファシリテーターの在り方がつくる
カウンセリングや1on1、面談の場には、「協働調整」という現象が起きています。
ファシリテーターとクライアントは、言葉だけでなく、無意識の次元でつながっている
呼吸のリズム、体の緊張、表情のわずかな変化—これらすべてが、場の質に影響を与えています。
我―汝
ユダヤ系哲学者マルティン・ブーバーの言葉です

  • 「我—それ」:相手を「道具」として扱う関係
  • 「我—汝」:役割を超えて、存在と存在が出会う関係

「ただ一緒にいる」——この感覚こそが、「我—汝」の関係の本質であり、ファシリテーターとして場に存在するときに求められる根本的な姿勢です。

気づきには「3つの領域」がある

内部領域
からだ(感情・動作・身体感覚)
外部領域
現実(環境・目に見えるもの)
中間領域
思考(判断・妄想・価値観・信念)
私たちが「悩んでいる」とき、多くの場合は中間領域——つまり思考の中をぐるぐるしています。
ところが、問題の本質はしばしば内部領域、すなわち身体の感覚や感情の中にあります。
クライアントと3つの領域を行き来しながら探究しま

現象学が教える「先入観を手放す」こと
哲学者フッサールの現象学。
エポケー(   )—これは、ファシリテーター自身の先入観・解釈・判断を「宙吊りにする」ことです。否定するのではなく、一旦括弧に入れる

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シャトルコーチング——3つの時空を自由に行き来する
「シャトルコーチング」では、セッションの中で現在・過去・未来の3つの時空を自由に行き来します。
現在の自分を起点に、未来の椅子を置き、「未来の自分」と対話する。
しかし、その対話の中で、過去の未完了の感情が湧いてくることがあります。
そのときは無理に未来へ進もうとするのではなく、過去に戻り、現在と過去の未完了の出来事を丁寧に扱う。

「第3の椅子」——高次の自分との対話
エンプティチェアの実践では、「第3の椅子」という概念を使います。
トップドッグ(理性の自分)とアンダードッグ(本能の自分)の対立の中に、第3の視点——成熟した自分、未来の自分——を置く。
この椅子に座ることで、クライアントは「自分自身を俯瞰する目」を取り戻すことができます。
これが「統合」へと向かうプロセスとなります。

実存主義が教える「選択と責任と自由」
代表的な哲学者としてサルトルが挙げられます。
人生は選択である。
そして、その人生の責任をとる。
それが、自由である。
人は、選択し、責任をとることで、初めて自由になる。

在り方が、場をつくる
ファシリテーターの在り方が、セッションの場をつくる。

桐谷晃司 / キャリア実践コーチ養成講座 アドバンス 第1講より