クライアントインタビュー(6ヶ月のビジネスセラピー)

クライアントインタビュー
桐谷晃司 × 肥後達雄(フリーランス・「魔法の杖」運営)

ビジネスセラピーを依頼した理由

桐谷
なぜ6ヶ月間のビジネスセラピーを受けてくれたかというのを話してくれますか?
肥後
はい、いまフリーランスとして活動していて、「魔法の杖」というウェブ制作などを行うサービスを夫婦2人でやっています。
仕事もある程度来るようになってビジネスとして順調にまわるようになってきました。
でもその一方でキャパオーバーになったり、忙しさのわりにあまり利益が出ない仕事もあったりして…。

いままではがむしゃらにやっていたのですけど、一度この状況を整理して、ビジネスとしての基本的な仕組みを整えたいなと思っていました。

そんな時にビジネスセラピストを始めるということを聞いて、ビジネスコンサルと心理カウンセリング、その両方ができるというところに惹かれたというのがあります。

桐谷
ありがとうございます。記念すべきフリーランス第一号クライアントですよね。
最初に、3つの目的を定めたのを覚えていますかね?

1つ目は「事業の最適化」
2つ目は「自己効力感を上げる」
3つ目は「自然の中でのライフスタイル」
だったよね。

1つ目の事業の最適化でやったことは、
しっかり利益を得る仕組みを作るということ。
そしてクライアントとのバウンダリーを引くということ。

仕事はあるのだけれども納期とかが凄く長かったりとかして金額と納期があっていないという現象がありましたよね。

あとはキャッシュフロー。
会社経営や事業経営する上で会社って現金さえあれば絶対倒産しないわけですよね。
ところが黒字の会社でも現金がないと会社って終わる。
だからキャッシュフローを考える、キャッシュフローが出る仕組みにしていく。

これが僕の中での「事業の最適化」だったわけです。

そして2つ目が、「自己効力感」を上げるということ。
これが心理セラピーのところだよね。

だからコーチングやコンサルティングの部分以外にも、実際に心理セッションを行って、エンプティチェアやプロセスワークをやりました。

インタビュー1

心理セラピーで自己効力感を上げる

肥後
そうですね。
コンサル期間中に浮上してきたのですけど、僕の実家の家業を継ぐのかどうかという問題がずっと頭の片隅にあって。
そこには心理的な葛藤もすごくあることがわかりました。
だからビジネスコンサルだけじゃなくて、心理セラピーもあったことが本当に良かったと思います。
桐谷
そうだよね。
たっちゃんの新しいエネルギーソースとして、腹の底からの「もうええわ」というのが出てきたよね。
プロセスワークをすることでそれが出てきて、そこから実際に実家に帰って事業承継についての話し合いをする流れになった。
そしたらたっちゃんの内側で本当に「もうええわ」と感じるような出来事が起きた。

そういうことなんだよね。流れ的には。
だからこの一連の流れが素晴らしいなと思って。

事業承継って社会問題で、二代目から三代目を継ぐ、三代目、四代目と継いでいく…。
13代目とかになってくると、生まれた瞬間に会社を継ぐというのが義務付けられているというか強制的になっている流れが多い。

酒蔵とか和菓子業の業界にはそういう風習があって、家系神話に大きく影響を受ける。
たっちゃんも三代目になる可能性があったので、家系神話の影響を受ける可能性があった。
ある意味父親と息子の関係って自立というテーマがあって、それは経営者の事業承継だけではなくて、一般家庭でも父親と子供の自立というテーマが今回、起きたのだなと思いました。

自己効力感を上げるセッションで、印象的なものはありますか?

肥後
はい。
やっぱりプロセスワークのときに感じた「もういいわ」という感覚。
あの感覚をセッションの場で体感したことで、なんとなく自分のなかに軸のようなものができました。
そして実際に実家で事業承継について話し合った時に、その感じがすごく役に立ったという感覚がありました。
桐谷
プロセスワークをやってる時はどんな感じだった?
肥後
最初は感情を出したり、体の動きで気持ちを表すのが嫌な感じがしたのですけど、こうちゃんが誘導してくれて、だんだん乗っていきましたね。最後のほうは自然にやっている感じでした。
桐谷
最初は小さなエネルギーだったのだけど、腹の底からエネルギーが出てくる感じが大きくなっていきましたよね。
あの時感情とか出てきましたか?
肥後
はい。
だんだん自己効力感というか、自信のようなものがあふれてくる感覚がありました。
自分のビジネスでしっかりやれているという裏付けがあることで、ああいうエネルギーが出てきたのだなという感覚があります。
桐谷
そうだよね。
実績もあるし、「魔法の杖」でも事業化ができているという状態だったから、たっちゃんの中でも自信という裏付けがあったのだなと思う。
それがあったから自分の中の新しいエネルギーが生まれてきたという感じだった。

そして、最初にもらった3つ目のお題が「自然の中でのライフスタイル」だよね。
自然の中で暮らしながら、そこで仕事もしていくというライフスタイルを送りたいと言っていたよね。

理想のライフスタイル

肥後
ライフスタイルの部分については、最初は雑談のような感じで話していたのですけど、しっかり傾聴してくれて、重要なトピックとして捉えてくれました。

最初に3つの目的として設定したなかに、ビジネスだけでなく心理的な部分やライフスタイルの部分も含めてくれたのはすごく良かったです。

桐谷
そうですね。
自分の経験則なのですけれども、仕事がうまくいって売上が出て利益が出たからといって、ハッピーかと言うと決してそれだけがハッピーではないのです。
理想のライフスタイルを押さえていかないとなかなかハッピーを感じない。
だからあの時出てきた田舎移住、自然の中でのライフスタイルというのは、半年という期間で可能であれば少し押さえておきたいところだなと思っていました。

それで指標の三つ目にあれを入れたのです。

インタビュー2

ビジネスの最適化

桐谷
ビジネスの最適化に関して言うと、たっちゃんは寄り添う力は強いのだけれども、お客さんとのバウンダリーを作るのが少し苦手な感じがしました。
だから、ツールを使ってバウンダリーを作るというのを提案しました。

一つはキャッシュフローに関しては契約書申込書を作るいうこと。
契約した時に着手金を半分もらうという仕組みを作っていく。
そうするとキャッシュフローが上っていく。

もう一つがスケジュール工程を作ってお客さんと共有すること。
スケジュール工程を作っていくことによってお客さんとバウンダリーを引く。

この2つを提案したのですが、やってみてどうですか?

肥後
はい。確かにお客さんとしっかりバウンダリーを引くというのがすごく苦手だなと感じていました。
ツールを活用するようになってから、仕事もやりやすくなり助かっています。
桐谷
次に、サービスを新しく作っていく方法を伝えて、「WEB集客の設計図」というサービスができたのですが、これはどうですか?
肥後
自分たちでできることをサービスとして具体化して提示していく場合の考え方や方法がわかりました。
これからも、サービスとしてできることの幅を広げていけそうです。
桐谷
思いついたことをサービスとして作って出してみればいい。
出してみてダメだったら改善していくか止めればいいので。

時代によってニーズも変わってくるので、今の時代に「魔法の杖」だったらこんなのがいいかもというのがあれば、カジュアルに出してみるといいよね。

インタビュー3

桐谷
最後に、今回6ヶ月コースを受けてもらって良かった点を教えてもらえますか?
肥後
6ヶ月の期間中、ずっと寄り添ってもらえて、伴走してもらえているような感覚がありました。
期間中に、当初想定していなかったことが起きたときも、アドバイスをもらうことができましたし、結果的にすべて良い方向に進めることができました。

仕事の面に関しても、自分たちのことは後回しになりがちだったのですけど、定期的に進捗を報告したり見てもらったりすることで、いろいろなことが進んでいきました。

桐谷
ありがとうございます!

インタビュー4